“スイスワインとは”
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希少価値のあるスイスワイン
「スイスワイン」と聞いても、今ひとつイメージが湧かないかもしれません。酒店のワインコーナーには、フランス、イタリア、ドイツ、チリなどのワインが並びますが、スイスワインを目にすることはまずないでしょう。
しかし実はスイスは隠れたワイン大国なのです。スイス人はワインが大好きで、一人当たりの年間消費量は約50リットル。それに対して日本の消費量は約2.5リットル。スイスと比べて20分の1程度しか飲んでいないことになります。
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希少価値のあるスイスワイン
このようにワインが大好きなスイスの人々ですが、なぜスイスワインはあまり有名でないかという理由は実に単純。
スイスの人たちがほとんど飲んでしまうからです。それだけでは足りないため、国内生産量の3倍を国外から輸入しています。
これではスイスワインがなかなか日本の酒店までまわってこないのも、残念ですが仕方がないですね。 スイスを旅行した機会は、日本ではなかなか飲む機会がないスイスワインを試すチャンスと言えるでしょう。
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高品質、少量生産のスイスワイン
スイスでワインの生産量が限られているのは、山国の地形が密接に関係しています。
山が多いスイスでは、葡萄を栽培できる土地に限りがあります。さらに葡萄畑は急斜面に作られることも多く、栽培や収穫は全て手作業に頼ることになります。 そこでスイスではワインの高い品質を保つため、国や地方の管理のもとに葡萄の生産量が制限されているのです。スイスでのワイン造りは大変な重労働と言われます。各地のワイン生産農家がひとつひとつ手間をかけ、丹精を込めて作り上げているのです。
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和食にピッタリ合うワイン
「食通が最後にたどり着く」とも言われるスイスワインのシャスラ。繊細な味わいから「日本食にピッタリ合う」とされ、すし屋の銘店などで採用が増えているという。
シャスラは世界で最も古いブドウ品種の一つ。原産地はスイス・ヴォー州があるレマン湖地域とされ、約8割はスイスで生産されている。
レマン湖地域は南国的な太陽、湖の反射、畑がある斜面に造られた石垣の熱という「三つの太陽」を持つ。また、砂岩が多い堆積土壌が特徴。シャスラは、味わいが中立的で栽培地の土壌の特徴を反映する。レマン湖地域産を使用したワインは控えめで繊細な酸味とミネラリッシュに仕上がる。
「シャスラのエレガントさ、繊細さは和食のキャラクターそのもの。洗練されたバランス感覚があり、素材を大切にする」と語り、和食との相性の良さGood。